最初に謝罪。最近色々と立て込んでおり、更新がまったりモードに入っていて申し訳ありません<m(__)m>
(アルバム感想の続きや知念君コンビ話など、色々書きたい記事も溜まっていて……本当に1日が36時間ぐらい欲しい……)
と、余談は置いといて、遅くなりましたが、トーキョーエイリアンブラザーズ8話の感想です!
8話のサブタイトルは「DEATH」。
この単語からもわかるように、今回は今までのようなポップで明るい雰囲気は一切形をなくし、終始シリアスで暗いモードが漂っていました。
夏太郎君も冬之介君もエイリアンですが、徐々に人間らしく成長していたのに、そんな二人の気持ちが裏切られてしまい、とにかく切ない回でした。
見終わった今でも、苦しい気持ちでいっぱいです。
今回ほど感想を書くのが難しい回もありませんでした。
では、8話のストーリーを振り返っていきたいと思います。(いつもながらネタバレ注意!)
■心に傷を負った冬之介君
前回のラストで、AV男優達に襲われた冬之介君。
フラフラと道を歩く様子からは、悲しみや絶望を感じさせます。
あれだけ好奇心を持っていた対象の人間から、無理やり暴力を受けたことで傷ついた冬之介君の心を思うと、苦しくてたまりません。
(一方で流れる血を冷たい目で見つめる冬之介君も美しい……
美青年と血飛沫ってどうしてこんなに似合うんでしょうね←あぁ変態思考ですみません汗)
その頃、故郷の星から一方的に任務終了を告げられた夏太郎君。
こちらも苛立ちを隠しきれず、通信機器を一方的に破壊していました。
今まで冬之介君も夏太郎君も任務に忠実だったのに、こんなあっけない幕切れは辛い……。
いきなり兄弟に対して、厳しい試練が起きすぎでは……もう少し世界は兄弟に優しくしてあげてほしいです。
さて、家に帰ってきた冬之介君。
すっかりボロボロになった服を着て、いつもの明るい表情をなくし、暗い目を浮かべる冬之介君を見て、夏太郎君も心配を隠し切れない様子です。
たまにブラックな表情を見せる時はありましたが、こんな沈んだ冬太郎君は初めてです。
今回冬之介君は一切純粋な笑顔を見せないんですよね……。
お兄ちゃんがお茶を入れて励まそうとするも、それすら断られてしまい……
冬之介君の辛い気持ちが痛いほどわかるので、私も苦しい気持ちでいっぱいになります。
■事実を悟る夏太郎君
場面変わって、コンビニでバイトをする夏太郎君。
そこへ、ちーちゃんがやってきて、最近冬之介君の様子がおかしいと心配します。
家に帰ったお兄ちゃんはそのことを冬之介君に告げますが、「もうそういうのいいから」と一切興味を示しません。
あの事件があった以降、冬之介君はすっかり塞ぎこんでしまった様子でした。
全く生気のない表情を見ても、心に負ったダメージの深刻さがわかります。
あんなに明るかった冬之介君からは考えられない激変っぷりですね。
あぁ、繰り返しになりますが、見ている方も辛い……。
一体冬之介君に何があったのか。
事情もわからず、ただ心配を抱える夏太郎君のところへ、ある日例の事件のことを調査している警察がやってきました。
冬子ちゃんの写真を差し出され、警察の手を握った夏太郎君は、人間の心を読み取り、一瞬で冬之介君の身に何が起きたのかを悟ってしまいます。
夏太郎君の動揺が伝わってきますね。
冬之介君のことを知らないかと聞かれ、とっさに夏太郎君は「知らない」と嘘をつきますが、警察の目は疑いを抱いたままの様子です。
この時驚愕しながらも、何とか弟を守らないととお兄ちゃんは思ったんでしょうね。
■心が壊れた冬之介君
さて、夏太郎君は冬之介君が書いたメモを元に、とある公園にやってきます。
冬之介君はどうやらここに宇宙船を隠していた様子ですね。
スイッチを入れたことで、宇宙船の起動を感じ取った冬之介君は、夏太郎君の元へ飛んできます。
(またまた余談になりますが、闇夜に浮かび上がる冬之介君の表情も美しい……。銀髪もあいまって、人間離れした色気を感じさせますね。まさに二次元の人みたい)
宇宙船を起動させた夏太郎君に対して、「帰りたいの?」と問いかける冬之介君。
ですが夏太郎君はその言葉を否定し、冬之介君へ警察が来たことを正直に告げます。
「殺人、したのか?」と恐る恐る尋ねる夏太郎君に対し、
「大したことじゃないって。殺されそうになったからさ、ちょうどいいやって」
と、またもやブラック冬之介君が本性を現しました。
自殺の記事と、冬之介君が犯した殺人の記事を比べ、「記事もこんなに小さいよ」と冷たい笑顔で笑う冬之介君が狂気しかなくて怖いです。
これまで必死にやってきた思いが裏切られて、完全に心が壊れちゃったんでしょう。
夏太郎君もかける言葉が見つからないようで、複雑そうな表情をしていました。
また、冬之介君を心配していたのは、はるるちゃんも同じようで。
「最近なんか笑顔が冷たいんだよね」と夏太郎君のコンビニにやってきます。
ただはるるちゃんに聞かれても、何も答えられない夏太郎君です。
そんな夏太郎君を見て、「お兄ちゃん、なーんも知らないんだね」と言うんですが、
この発言を受けた時に、夏太郎君がショックを受けたような顔をして、切ないんですよ。
夏太郎君は夏太郎君なりに、冬之介君を大切にしていたでしょうに。
こんなに弟想いなお兄ちゃんなのに、無力さを感じているような夏太郎君の表情が悲しいです……。
■警察官から追われる兄弟
さて、冬之介君がペットの犬とキャッチボールしているところへ突然やってきた夏太郎君。
いきなりボールを奪ったかと思うと、冬之介君にぶつけちゃうんですが、
以前なら笑っていた冬之介君も、今や「何が面白いの?」とただ素っ気ない反応です。
もう元気がない冬之介君を見ているのがしんどい……。
と、そこへやってきたのは、以前夏太郎君のところへ訪ねてきた警察官達でした。
その顔を見て、危機を悟った夏太郎君は、慌てて冬之介君の手を引っ張って逃げだします。
何とか弟を守りたいというお兄ちゃんの愛情が感じられますね。
しかし、心が壊れてしまった冬之介君は、お兄ちゃんの強引な行動に反発します。
どんどん自分を引っ張る夏太郎君に対し、「何なの?」と暴言を吐きまくりますし、ようやく落ち着いたところで、夏太郎君が警察に追われていることを告げても、「警察に捕まっても楽しそう」と冬之介君は高笑いします。
お兄ちゃんの「弟を守りたい」という気持ちは、一切冬之介君には届いていません。このすれ違いが非常に切ない。
逆にお兄ちゃんが頼もしくて、何とか冬之介君を助けてほしい気持ちにかられます。やっぱり兄弟なんだな……。
■任務終了により、完全に崩壊する冬之介君
さて、逃げ出した二人は、ちょうどプラネタリウムの中へやってきました。
ようやく一息ついて星を見上げる夏太郎君でしたが、冬之介君から何か隠していることを詰められ、とうとう任務中止になったことを白状します。
その話を聞いて、壊れたように声を上げて笑う冬之介君。
興味を抱いていた人間からは冷酷な形で裏切られ、これまでやってきた努力も一瞬で無意味となり、心が崩壊しちゃったんでしょうね。
冬之介君の心が悲鳴を上げていて、心の涙が痛いほど伝わってきて、非常に辛い展開です。
隣でプラネタリウムを見上げて、「あの星触りたい」という兄弟を見ても、冬之介君は無反応で、もはや感情すらなくなってしまったように思えます。
と、そこへ、先ほど兄弟を追いかけていた警察がやってきます。
警察からは署まで同行するように言われますが、冬之介君は完全に生気をなくし、腕を凶器に変形させ、自暴自棄になっていました。
「兄ちゃんもう面倒くさいわ」
「皆殺していっか。どうせ関係ねぇしこの星の人間なんて」
生きる意味を見失い、冷たい目をしながら、何の罪もない人々を殺そうとする冬之介君。
もはや狂気しかなく、背筋が凍るような演技でした。いのちゃんすげぇ……。
■冬之介君、行方不明になる
そんな暴走する冬之介君を止めたのも、やっぱりお兄ちゃんでした。
慌てて酢コンブを食べて、冬之介君を抱きしめ、天空へ舞い上がります。
何で自分を止めるのか、お兄ちゃんに向かって声を荒げる冬之介君でしたが、
同時に抱きしめられた腕から、
「子どものころ、いつも兄ちゃんが抱っこしてくれたんだ」ということを思い出します。
お兄ちゃんの優しさに触れ、大切な過去の記憶を思い出したおかげか、先ほどまでの冷たい光が和らいだように感じます。
この時の何とも言えない表情を作るのが本当に上手くて、ハッとさせられますね。
二人はそのまま海の方へ。
そう、「弱点=塩」のエイリアンにとって、海はまさに天敵なんですよね。
すぐに危険を察した冬之介君は夏太郎君を突き飛ばし、自分だけが海に飛び込みます。
最後に、自分を犠牲にしてでも兄を守りたいという選択肢を選んでしまった冬之介君の想いが悲しい。
夏太郎君も夏太郎君で、陸地に着地した後、すぐに海に落ちた弟を心配し、嘆き、「ふゆのすけー!」と絶叫します。
非常に悲しいシーン……。
もはやその表情は1話のようなエイリアンではなく、完全に人間のそれでしたね。
弟を想う兄の表情が非常に切ないです。
そして、冬之介君が行方不明となったまま、9話へつづく……。
次回の展開が非常に気になります。
予告では、必死に弟の行方を捜す夏太郎君と、そんなお兄ちゃんを犬に姿を変えて見つめる冬之介君が映っていましたね。二人が無事に再会できるといいなぁ……。
そして、とうとう星に帰る決断をしてしまった様子の冬之介君。
「兄ちゃんをよろしくね」
はるるちゃんの腕の中で、最後まで兄のことを想う冬之介君の言葉がまた切なく、胸が詰まる想いです。
という訳で、エイブラもとうとう残り2話!
最後まで予期しない展開が続きそうですが、どうか冬之介君も夏太郎君も幸せな結末を迎えられるように願いたいと思います。
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