トーキョーエイリアンブラザーズ9話感想

トーキョーエイリアンブラザーズのストーリーもいよいよ佳境ですね!
8話で心が壊れてしまい、ブラックな一面を見せた冬之介君と、
一方で不器用ながらも冬ノ介君を心配する夏太郎君。
思い出すだけでもなかなか辛い展開の数々でした。

 

そして、9話のテーマは「HEART」ということで、
地球での生活を経て、二人がじっくり育んできた兄弟の絆が感じられるストーリーでしたね。
という訳で、早速9話を振り返っていきながら、感想を書いていきたいと思います!
(毎度ながらネタバレ注意!)

■わんこになった冬ノ介君
さて、前回のラストで海に落ちてしまった冬ノ介君。
冬ノ介君を心配し、「ふゆのすけー!」と叫ぶ夏太郎君が辛そうで、胸が苦しいですね……。
1話の時とは違い、すっかり人間に感化されてしまった様子の夏太郎君です。
悲しむ夏太郎君の前に、すっかりサイズが小さくなってしまった冬之介君が戻ってきました。

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弱り切った冬ノ介君を抱きしめる夏太郎君の顔が、また良いお兄ちゃん感を出してるんですよね。
と思ったら、次の瞬間冬ノ介君はまさかのわんこに大変身。
突然すぎてビックリしましたが、わんこの姿もなんだかんだ可愛いです。

 

そして、わんこ姿になった冬ノ介君は、きゃっきゃとはしゃぎまわります。
人間とはまた違った視点で物事を見ることができて、すごく楽しそう。
前回までのダーク冬之介君から、すっかり明るい冬ノ介君ボイスになってて、可愛いです。
いやはや、前回のシリアスモード全開な冬ノ介君はなかなか見てられないものがありましたので、
元気になってくれて一安心ですね。

 

個人的に、特に好きだったのはここ↓

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人間の弁当は味が変わってしまったと嘆くくせに、ドッグフードを楽しみに待つわんこ姿が可愛い。
CV伊野尾慧も味があってたまらないです。

 

そんな訳で、わんこ冬ノ介君は夏太郎君に連れられて、いなくなったペットの犬を探しに出かけます。
と、二人は以前出てきたオバちゃん(←夏太郎君にトラ柄のTシャツをくれた人)と遊ぶ犬を発見。
冬ノ介君は激怒したオバちゃんに追いかけられた過去を思い出し、
咄嗟に拒否反応して逃げ出そうとするのですが、
それより先にオバちゃんが夏太郎君の姿を見て、駆け寄ってきました。
そして、ボロボロになってもTシャツを着てくれている夏太郎君のことを気に入ってくれたようです。

■地球からの旅立ちを迷う兄弟
さて、家ではわんこになった冬ノ介君を撮影会する夏太郎君。
ここすごくバカ兄っぷりが出てて可愛くないですか??
わんこ冬ノ介君の頭に、可愛い花飾りをつけたりしちゃって、
すっかりわんこ姿がお気に入りの夏太郎君です。
そして、夏太郎君が撮ったわんこ冬ノ介君の写真も可愛い!
私待ち受けにしたいぐらいの癒しっぷりです。

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こうして見ると、なんだかんだ仲の良い兄弟で安心しますね。

 

そんなほのぼのシーンもつかの間、冬ノ介君は夏太郎君に、
いつまでこの地球にいるのかという話をします。
そうですよね……任務終了を告げられて、もうこの星にいる意味はなくなってしまったんですよね。
ただ言葉を濁す夏太郎君を見て、冬ノ介君は核心を突きました。
「兄ちゃん、ここが好きになったんでしょ?」
「いや、そんなことは……」
「あーるーよーねー?」(←この言い方可愛かった)
答えに詰まった夏太郎君は、冬ノ介君を連れて2階へ行き、ベランダから夕日を見つめます。
台詞も一切ない場面なのですが、黙って空を眺める夏太郎君の横顔からは、
迷いや悩みが伝わってきて共感できるシーンでした。
また、地球への情を覚える夏太郎君を見て、冬ノ介君も何を思ったんでしょうか?

■消えた冬之介君
さて、ある日夏太郎君が家に帰ると、冬ノ介君は家にはいませんでした。
どうやら冬ノ介君は、わんこ姿のまま脱走したようです。
「いーぬいぬいぬ、ぼっくはいぬー!」
これいのちゃんのアドリブですかね??
らじらーでの虫眼鏡の歌(むーしむっしむっしむっしめっがねー♪)を思い出してしまいました。
この歌楽しい♪そして、脳裏に残ります。
ところが、わんこ姿の冬ノ介君には危険がいっぱい!
うっかり自転車にぶつかってしまいました。

 

一方、夏太郎君は犬(ペットの方)の思考を読み、冬ノ介君が消えたことを悟る夏太郎君。
夏太郎君はこれまでの冬ノ介君の言動を心配し、急いで各地を探し回ります。
例のオバちゃんにも、冬ノ介君が帰ってこないことを話し、
冬之介君捜索活動が始まります。
ちなみに、このオバちゃんは後々周りの知人もつれて、冬ノ介君の捜索活動に協力してくれます。
このオバちゃん、キャラ濃いですが良い人ですね。こういう心の温かさがじんわりきます。

 

と、その捜索中に、夏太郎君は路上で血痕のついた花の飾りが落ちていることを見つけます。
一瞬で血相を変えて冬ノ介君を探し始める夏太郎君。
到底エイリアンとは思えません。
何度も何度も「ふゆのすけー!」と弟の名前を叫ぶお兄ちゃんの優しさが泣けますね。
本当に良いお兄ちゃん……。

■はるるちゃんに拾われた冬ノ介君
その頃、冬ノ介君ははるるちゃんのお家にいました。
道で倒れている冬ノ介君を見て、連れてきてくれたそうです。
どうやらはるるちゃんは、前から冬ノ介君を宇宙人だと何となく悟っていたと告白。
はるるちゃんも不思議な子ですね~。
何がきっかけで気づいていたんでしょうか??
恐る恐る「怖くないの?」と尋ねる冬ノ介君に対し、
「宇宙人でも、冬ちゃんは冬之介でしょ?」と答えます。
はるるちゃん、純真で良い子。時にはしんどいこともありましたが、こんな素敵な人間に出会えて、冬ノ介君は幸せだったんだなと思います。

 

さて、はるるちゃんは冬ノ介君を連れて、外に出かけます。
「結局一年いても、全く人間のことが何もわからなかった」と話す冬ノ介君。
残酷な人間もいれば、優しい人間もいると。
逆に、エイリアンは憎むこともないし、優しくすることもない、面倒な感情なんてないと話します。
「人間と僕らは違う」と言い張る冬ノ介君でしたが、
そんな二人が見つけたのは、必死な表情で冬之介君のことを探す夏太郎君と、大学の友達の姿でした。

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どこか常に冷めていた自分とは違い、まるで人間のように一生懸命熱く頑張るお兄ちゃんの姿を見て、冬ノ介君は決心が固まったんでしょうね。
「あれも面倒な感情?」
はるるちゃんに問われた冬ノ介君は、一人で「……帰るわ」と答えを出してしまったのでした。

 

■冬之介君、旅立ちの時
帰る決心をした冬ノ介君は一旦自宅に戻り、兄ちゃんのためのメッセージを残します。
そして、用を終えた冬ノ介君は、宇宙船にやってきました。
「兄ちゃんを、よろしくね」
この時の冬ノ介君の声が寂しげで切ないんですよね……。
人間がわからなかったと話す冬ノ介君ですが、こういう兄想いなところを見ると、
夏太郎君ほどではないにせよ、冬ノ介君にも温かい心が宿っていたんだなと思います。

 

一方、冬之介君が見つからず、疲れて帰ってきた様子の夏太郎君。
犬が吠えていることに気づき、その頭から冬ノ介君が残したメッセージを読み取ります。
「兄ちゃん、ボク帰るから。
でも、兄ちゃんは残りなよ。
兄ちゃんはもう大丈夫だから。ここにいた方が幸せでしょ。
……じゃあね、バイバイ」

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地球に馴染んでいた兄を想っての弟の選択……
その優しさは涙なしには見られません。冬ノ介君ー!!(叫)
そして、冬ノ介君からの別れの言葉を聞いた夏太郎君は、
一目散にベランダへ上がり、黙って空に浮かび上がる宇宙船の光を見上げるのでした。

 

さて、いよいよ次回が最終回。
この摩訶不思議なエイリアン東京探訪記もついに終わりを迎えてしまうんですね。
予告には一切冬之介君の姿がありませんでしたが、
兄弟が無事に再会できるのか気になります。
どうか二人が幸せな結末を迎えられますように。

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