「Chi☆Q サヨナラコンサート Metsubo!!」感想レポ ~We Love Chi☆Q!!~

36年も活躍した伝説のエスパーアイドル「Chi☆Q」が解散してしまったよ……(号泣)

という訳で、今回は「Chi☆Q サヨナラコンサート Metsubo!!」のレポです。

今回の解散コンサートでは、絶対に忘れたくない思い出や名シーンの数々、
そして大盛り上がりの名曲メドレー等、見どころがたくさんありました。
私の備忘録として、私が見て感じたことや、Chi☆Qとの思い出など、様々な観点から感想をまとめましたので、よろしければ皆さまも「Chi☆Q」の輝かしい時間を共に振り返っていきましょう~。

※諸注意!
このレポは本来、静岡公演の千秋楽が終わった時点でアップする予定でした。
にも関わらず、まさか解散コンサートの追加公演(?)が決定するとは……!
(解散コンサートの追加公演って初めて聞きましたよね)
さらには、NEO平成レトロ展のアンバサダーや、ラヴィット出演など、お仕事が次々と舞い込む展開に。
ここから察するに、当初は予定になかった動きなのかもしれませんが、それほどまでに一大旋風を巻き起こした二人の“エスパーパワー”が本当にすごかったですね。
無事にChi☆Qが最後の「滅亡」を迎えた今でも余韻が凄く、当分はChi☆Qロスから抜けられそうにありません。

ということで、加筆修正のうえお届けしますが、私が参加した大阪公演&六本木公演、そして配信コンサートの感想が入り混じった内容になっております。
あと先にお伝えしますが、今回も長いです(はい、1万字超えました……)
(当初アップ予定のものから、気づけば文章量が2倍近くになっておりまして……いつもながら長文で申し訳ない)
ですので、お時間がある時にお付き合い頂けましたら幸いです)

――――――

ではでは、まずはChi☆Qというグループについて語っていきましょう!

■そもそもChi☆Qとは何だったのか?
まずは他担や他グループ担の方々など、「Chi☆Qって誰???」という方向けに、ざっくり概要をおさらいします。

初めて我々の前にChi☆Qが姿を現したのは、2025年4月1日のことでした。
最初はエイプリルフールのネタかと思いきや、その翌日、
Chi☆Qのホームページが公開され、そのトンチキ設定の数々に我々は驚愕することになりました。

>Chi☆Q(ち・きゅー)
元号が昭和から平成に変わった1989年4月1日に、同期入所の大地守と久間一平による2人組アイドルとしてデビュー。
グループ名は、大地と久間の名前からの引用と、地球を代表するアイドルになるようにと名付けられました。

>大地 守(だいち・まもる)
1975年生まれ。千葉県出身。
Chi☆Qの初期メンバーで、エスパーアイドル時代はスプーン曲げ担当。
グループのスポークスマンで、メディア出演や取材は大地が表立ってしゃべります。
久間の能力を誰よりも信じており、これまでアイドルを辞めようとした久間を、幾度となく説得。
久間には大きな借りが1つ・・・。

>久間一平(きゅうま・いっぺい)
1977年生まれ。静岡県出身。Chi☆Qの初期メンバーで、エスパーアイドル時代は念写担当。
エスパーアイドル期に超能力の特訓を積み重ねた結果、本当に能力を獲得した。
2006年には現役アイドルとしては異例となる、参議院選挙への立候補を果たす。(落選)
今回、解散を進言。

(※以上、公式HPより)

うん、初めて公式HPを見た時は、頭の上に「?」が159万個ぐらい生まれましたよね。
言うなれば、これまでの事務所の歴史を存分に詰めに詰めた、
まさに、トンチキのトンチキによるトンチキの為の架空解散コンサート!
長年様々な界隈のオタクをやってきた私ですが、
こんなに終始ツッコミどころ満載の現場は初めてでした。

「そもそもエスパーアイドルって何??」とか、
「31人組のTAIHEI-Yo!!(久間所属)と16人組のTAISEI-Yo!!、13人組のINDO-Yo!!(大地所属)の3つのグループって何???」とか、
「久間さん何で参院選出てるの??」とか、
公演が始まるまでは、理性的な頭で考察しようとしても、キリがありませんでした(笑)。

ですが、情報解禁された当時、私達は思いもしませんでした。
この5ヶ月後、本気で「Chi☆Q解散してほしくないよ……」と号泣するようになるなんて。

■Chi☆Qの魅力
そもそもChi☆Q最大の魅力じゃ、「現実と虚構の境界を巧みにすり抜けているところ」だと思います。
というのも、初めて「Chi☆Q」がTL上に出てきた時はオタクもぽかーん状態でしたよね。
まず「キミ達、誰?」だし、「知らないアイドルの解散コンサートと言われても……」というような
反応が多く見受けられました。。
しかも最初に告知ポストが出たのが4/1だったこともあり、誰もが「エイプリルフール??」と疑ってしまったのも無理はありません。

ところが、「ChiQメモリーを投稿してください」と公式から声明が出た瞬間、TLの様子が一変します。
「#ChiQメモリー」というタグを使い、古のChi☆Q人から次々と生み出される名(迷?)エピソードの数々。
詳しくは実際に検索して頂きたいのですが、そのポストを見ているうちに、
次第に薄れていた記憶が蘇ってくるような、そんな不思議な錯覚を覚えるようになるのです。

さらに、突如YouTubeで発表された「トキメキネシス」というデビュー曲のビデオ。
これがまた、非常に衝撃的でした(笑)

確かに30年前くらいのビデオって、映像も画質が荒くて、低予算感がありましたよね。
あの映像の粗さや衣装のダサさ、曲調のトンチキ感が、平成の空気感を完璧に再現しているんです。
恐らく、緻密な企画・コンセプトのもとに作られた映像なのでしょうが、この“計算の高さ”が本当に恐ろしい……。

そうして私たちは、公演が始まる前からSNSやYouTubeを通じて、
「Chi☆Qというアイドルを応援していた自分」への没入感を、自然と高められていくのです。

■ステージと観客席の一体感
ここまで書きましたように、始まる前から緻密な伏線が張り巡らされていたのですが、
その没入感が最大限に爆発したのが、今回の解散コンサートでした。

普段の舞台(ライブ)って、ステージと観客席の間に絶対に超えられない、見えない壁のようなものがあるじゃないですか。
ステージ上は「架空(物語)の世界」、観客席は「現実(リアル)の世界」。
同じ空間にいながら、2つの世界が共存しているのが舞台の魅力だと思っています。

ですが、このエンターテインメントは違いました。
ステージ上が架空の世界であることはもちろんですが、観客席までもがその物語の一部として設定されている。
言わば、我々ファンも「Chi☆Q人」という一種の役割を与えられ、ホール中が一つの世界観で完結していたんです。

この仕掛けがとんでもなく練られているといいますか。
(少しでも観客が冷静になったら、舞台全体の没入感が崩壊しかねない演出だったと思うので、
一気に崩壊するような舞台だったと思うので、細かい仕掛けまでとことんこだわって作られたことが伝わって細部まで徹底的にこだわって作られていたことがよく伝わってきました。)

ここで少しメタ的な話になりますが、アシタ君の舞台でも感じましたが、有岡さんって、ステージと観客席を繋ぐ「世界観の構築」に本当に長けているんですよね。
私は趣味で謎解きにもよく参加するんですが、謎解きも「架空の世界観に入り込み、架空の人物として刹那の時間を生きる」感覚なんですよね。
その感覚に近くて、あくまで作り物であるにも関わらず、まさに非日常に没入できる仕掛け・舞台構成が完璧に整っており、まさに唯一無二の空間に仕上がっていました。

だからこそ、解散ライブが終わる時には、本気で解散が寂しくなってしまうんですよね……。
もしかしたら「Chi☆Q」の話はJUMPが結成されなかった世界観に存在していたのかもしれない――。
本当に「Chi☆Q」というアイドルがいて、私達も本当に36年間応援してきた……そんな気持ちになってしまう。
細部まで緻密に計算され尽くしたこの「エンタメ体験」は非常にレベルが高く、最高傑作であり、他のグループには真似できない領域だと思っています。

4月からの短期間で「Chi☆Q」というエスパーアイドルの世界をオタクの間へ浸透させ、ファンをその夢のような世界観へ誘った有岡さん。
そして、演者として有岡さんを支えつつ、様々な角度から斬新なアイディアを出したであろう知念さん。
この二人ならではの息の合ったプロデュース力には、本当に圧倒されました。

■オタクの順応性の高さ
この舞台がここまで没入感が高く、非常に完成度が高いものになったのは、二人の実力あってこそです。
でも一方でJUMP担……いや、Chi☆Q人の皆さんも「解散コンサート」という世界観に対する順応性が想像を超えてきた!
まさにそれを感じた舞台でした。

例えば、ロビーや劇中で披露されるChi☆Q人の「Chi☆Qメモリー」のクオリティといったら!
すべて架空の記憶にも関わらず、オタク達に「あー、昔そんなことあったねー」とリアルなことのように錯覚させるのってすごすぎません??
人によってはChi☆Q用のうちわを作ったり、謎のコール&レスポンスの数々(※)に即座に対応できるようになっていたり……
大地君・久間君からの問いかけに、Chi☆Q人としてしっかり応え、歓声を上げるChi☆Q担の皆さま。

やっぱりHey! Say! JUMPから、今まで散々トンチキに振り回されてきた経験(歴史)は違いましたね。ノリノリでChi☆Q人の役割を果たしていました。

※参考:コール&レスポンスの例(個人的にすごく好きだったので、ここに置いておきます)
Chi☆Q「7割はー?」
客席「うみー!」
Chi☆Q「3割はー?」
客席「りくー!」
Chi☆Q「1割はー?」
客席「もりー!」
Chi☆Q「10割はー?」
客席「あいー!」
Chi☆Q「水金地火木ー?」
客席「土天海冥ー!」
Chi☆Q「We are Chi☆Q!」
客席「We love Chi☆Q!」
↑これを、たった1回の練習で完璧にこなせるようになるオタク。
改めて才能の高さを感じました。

また、舞台の中盤では、久間君による「お客さんの職業当て&前世当て」という摩訶不思議なコーナーが突如設けられます。
(ちなみに過去のライブでは、30~40分も念写タイムだった事があったとか←カオスすぎる……)

実際に客席に降りてきて、お客さんとリアルなやり取りを交えながら展開されるのですが、
何と言っても、二人のアドリブ力が抜群。
緊張しているお客さんに対しても、上手に笑いを引き出してくれて、
36年続けてきたアイドルとしての貫禄を改めて感じました。

さらに、追加公演ではこの念写タイムをきっかけに、新曲「念!SHA!SHY!BOY!」が披露されました!
私は運よく追加公演(六本木)の初日に参戦できたのですが、
その時に、「知らない曲の知らないタイトル」がスクリーンに念写された時のChi☆Q人の戸惑いといったら。

にも関わらず、モニターに映る歌詞を見ながら、即座にコール&レスポンスを元気よく返すChi☆Q人の皆さま……。
この順応性の高さは、ファンの一種の才能でしょう。
Chi☆Qが仕掛けるエンターテインメントも凄いんですが、それにきちんと食らいつくChi☆Q人……まさに素晴らしい関係性でした!

■観客への信頼が作り上げたステージ
この解散コンサートを見て思ったのは、二人がオタクのことを本当に心から信用してくれていたんだなということです。
というのも、この舞台、少しでも観客側のノリや反応が悪ければ、成立しない構造なんですね。
(例えば、コール&レスポンスが少なかったり、反応が鈍かったりすると、一気に場が白けてしまうので……)

また、追加公演では、久間君がこんな言葉を言っていました。

久間「バカバカしいことこそ、ちゃんとやってくれないと、本当に“バカバカしい”で終わっちゃう」

まさにこの舞台の真髄を突いた一言だなと思いました。

でも、きっと二人は信じてくれていたんですよね。
「JUMPのオタクは優しい」「僕たちのノリにも付き合ってくれる」ってことを。
そして、その信頼を前提に、Chi☆Qという新しい世界観を構築してくれたからこそ、こんなに楽しくてハッピーな解散コンサートが完成したんだなと感じています。

この関係性は、アイドルとファン、どちらも長い歴史の中で、数々の“トンチキ”と“感動”を共に体験してきたからこそ築かれた、まさに奇跡のような絆なんですよね。
我々ファンのことを信じてくれて、観客参加型の演出を用意してくれて、本当にありがとうございました!

■ライブパフォーマンスのクオリティの高さ
ここまでご紹介してきましたように、Chi☆Qの解散コンサートは事務所ならではのトンチキに溢れたステージなんですが、
一方でライブパートは驚くほどクオリティが高いんですよ。
オリジナル曲も、JUMPの替え歌曲も、先輩の名曲も、それぞれChi☆Qらしいアレンジを加えながら、安定した歌唱力やダンスの美しさに魅せられました。

(特に久間君のダンスが綺麗すぎて……
軽やかなステップ、ぶれない体幹、しなやかな指先から足元まで……
久間さんのダンスを見ていると、思わず惚れ惚れしてしまいました)

Chi☆Qオリジナル曲
まずChi☆Qはオリジナル曲として、次の3曲を披露します。
・トキメキネシス
・テレパシー×シンパシー
(※六本木公演では「念!SHA!SHY!BOY!」も追加)
・愛の資格~No Right to Love~

どの曲も、昔から事務所担を続けてきた人間にとっては、
平成っぽさや、懐かしさを感じる名曲ばかりなんですよね。

「トキメキネシス」は既に舞台前からYouTubeでMVが披露されていましたが、
ライブだとアンコールで2番の歌詞も聞けて、改めて名曲だと感じました。
あと、「ESP」のパートで、大地君・久間君それぞれが腕で文字を作るところが愛おしかったですね。

テレパシー×シンパシーはまさかの客降りが実現!
客席の上を電球のついた紐を持って歩くという謎演出だったんですが、
まさかここまで近距離に来ると思ってなくて、オタクも大興奮でしたね。

ここからChi☆Qの世界観へ没入していくきっかけのような曲だったと思います。

また、「念!SHA!SHY!BOY!」はとにかく楽しすぎる!
こちらは六本木公演から追加された楽曲ですね。
(解散コンサートだっていうのに、新曲が披露されるということにも驚きましたが)
先輩グループでも意味不明な歌詞の曲が沢山ありましたが、その系統を受け継いできたような楽曲で、激しいコール&レスポンスで会場が一体化していく感覚が最高でした。
(あと、途中の「Hey! Say! Shy! Boy!」がやっぱり良いですよね)

最後に、「愛の資格」。これはもう、名曲すぎて……。
もともとは月岡君の清涼飲料CMのタイアップ曲なんですが、
円盤化しても全くおかしくないクオリティの楽曲なので、
「トキメキネシス」とともに、後世にも残してほしい一曲です。
(あとフレー!フレー!自分とか、気になる曲はいっぱいありました……)

迷走期メドレー
はい、私、この「迷走期メドレー」が死ぬほど大好きなんです!!
(むしろ迷走期メドレーの為だけにチケ代払っても良いと思ってる←)

まず、未参戦の方のために説明しますと、
迷走期メドレーとは、JUMPがこれまで歌ってきた名曲たちを、Chi☆Q版の歌詞にアレンジして披露するというコーナー。
もう、事務所のトンチキ伝統をこれでもかというほど詰め込んでいて、
私は終始ゲラゲラ笑いながら楽しみました。

以下、実際のセットリストはこちら!

●迷走期メドレーセトリ
・忍者WALK(Walk) ※忍者アイドル期
・疲労(Hero!) ※健康応援アイドル期
・Shen SHera SHenってなんだ?(Shen SHera SHen)※おまじないアイドル期
・Oh!アニマル!(Oh!アイドル!) ※動物アイドル期
・ONI NO TREASURE (Treasure) ※昔話アイドル期
・真夜中は車道注意(真夜中のシャドーボーイ) ※交通安全アイドル期
・麺(め) ※ラーメンアイドル期
・顔面パンパン(男前サンバ) ※酔いどれアイドル期
・イイ湯ナンダー(ウィークエンダー) ※銭湯アイドル期
・無気力スローモーション(太陽にLOVE MOTION!) ※無気力アイドル期
・電子 to レンジ(Chance to Change)※家電アイドル期
・カレーが人生(Come On A My House) ※カレーアイドル期

……改めてこうやって並べてみると、迷走っぷりヤバいですね!(笑)
(「おまじないアイドル期」って何……?とか、「酔いどれアイドル期」って大丈夫……?とか)
でも、どれだけぶっ飛んだコンセプトでも、アイドルとして真面目に全力でステージに立ち続けていたChi☆Qを思うと愛おしくなります。

一方で、こちらはJUMP担としての目線で言うと――
まさか令和になって「Hero」や「SHenSHeraSHen」などの名曲(迷曲?)の数々が聴けるとは
ビックリしましたよね!
(有岡さんも知念さんも、よく存在を覚えてたよね←失礼)
今のJUMPコンでは恐らく出来ないであろう斬新な選曲+人気定番曲を抑えてのセトリが完璧すぎて、
長年のJUMP担はもちろん、初めて舞台に来た人にも楽しんでもらえるような構成になっていたと思います。

今のJUMPコンではできない斬新な選曲と、定番人気曲を抑えた完璧なセトリ構成で、
長年のファンも、初参加の方も楽しめる内容になっていたと思います。

▼個人的推し曲①「イイ湯ナンダー」
イントロが流れた瞬間、客席の歓声が一気に上がるのを見て、改めて原曲「ウィークエンダー」の人気の強さを実感しました。
そして、それを「イイ湯ナンダー」に変換してしまう発想力、天才すぎません!?

「42℃じゃまだぬるい~!」という歌詞も秀逸ですし、セットもお風呂仕様で動くという徹底ぶり(笑)
「ウィークエンダー」という名曲を「イイ湯ナンダー」という迷曲に仕上げた人、
「名曲を迷曲に昇華させる力」があって、二人の発想力には感嘆させられました。

▼個人的推し曲②「真夜中は車道注意」
これもめちゃくちゃ笑いましたよ!!
あんな良い声で、久間君の「車道~?」は盛大に吹き出しました(笑)
(今度から本家を聴く度に思い出してしまいそうで←)
ほんと二人とも天才だと思います!!

「迷走期メドレー」は全JUMP担に観てほしい!そう思える名セトリでした。

③仲間メドレー ~先輩曲カバーもトンチキに~
迷走期メドレーの後、一旦トークコーナーを挟んだ後、先輩の曲をメドレーとして歌います。
セトリは以下の通り。

●仲間メドレー
・君だけに ※ヘビメタバージョン
・Venus ※ユーロビートバージョン
・ギンギラギンにさりげなく ※ボサノババージョン
・TAKE ME HIGHER ※盆踊りバージョン
・青いイナズマ ※カリンバの前奏つき

原曲をそのままやるのではなく、Chi☆Q仕様にアレンジされているのが本当に上手くて、
「そう来たか……!」と思わされるアイディアばかりでした。

そして何より、この選曲。
大半のChi☆Q人にとって、人生の中で確実にどこかで通ってきた道なんですよね。
そのツボをしっかり押さえつつ、トンチキに振り切るセンスが素晴らしかったです。

とはいえ、まさか「TAKE ME HIGHER」が盆踊りバージョンになるとは思いませんでしたって。
(※元V6担の私としては、腹がよじれるほど笑いました)
どこからどういう発想になったら、「盆踊りバージョンにしよう!」というアイディアが出てくるのやら……ホント天才だと思います!

あと「青いイナズマ」の前奏で、カリンバという小さな楽器を演奏するんですが、
その時に、久間君の方を見つめる大地君の眼差しがすっごく優しいんですよね。
たまに失敗していた時もあるんですが、その時もすっとお互いの目を合わせて呼吸を揃えてリスタートするのがさすがプロといいますか……
まさに二人だけの空間というか、優しい空気感が好きでした。
(※ちなみに、「青いイナズマ」の途中の「ゲッチュー」が「チッキュー」になったのはナイスでした!
二人のドヤ顔を含めて、ますますChi☆Qへの愛しさが爆発するかと思いました笑)

■解散の真実
さて、ここまで解散コンサートの内容についてたっぷり語ってきましたが、
楽しいパフォーマンスの時間が終わり、いよいよ物語は最後の時間を迎えます。

開演前は「何このトンチキ???」と混乱していた我々も、解散コンサートを通じて、
すっかり「Chi☆Q人」になっていた訳で。
だからこそ解散の瞬間が切なくて悲しくなるんですよね。

特に、二人がお互いに向けて贈るメッセージには涙腺が崩壊しました……。

大地君は、「辞めようと思った」と話す久間君に対し、
「お前が辞めるなら俺も一緒に辞める」と言って止めたり、
何度も「お前には力があるからもう少し一緒に頑張ろう」と優しく久間君のことを励まし続けてきたそうで。
大地君にとって、久間君はかけがえのない大切な存在だったんですよね。

もちろん、それは久間君も同じで、
アイドル人生の中で、どれだけ大地君のことを想っていたのか――
最後にその心情が語られます。

特に、大地君への愛情を感じるエピソードが「久間一平 参院選出馬」の真相なのですが……
そもそも、最初からおかしいと思ってたんですよ??
だって、久間君みたいな超ド級の人見知りが、自ら「参院選に出馬したい」なんて思う訳ないじゃないですか。

でも、その真相は「大地をスキャンダルから守る為」。
(※大地君は、曲げたスプーンをネットのオークションで大量転売しようとしていました)

久間君は、大地君に何も告げず、
すべての非難を一人で背負い、「日本エスパー党」を立ち上げ、政見放送までやったわけですよ。

「自分が話題になれば、大地を守れる」
そうやって、ただ大地君を助けるためだけに、自己犠牲を選んだ久間君。
その無償の優しさに胸がぎゅっとなりましたし、
そのことを知った大地君の心情を思うと……こちらもこちらで涙が止まりません。

そんな優しくて不器用な久間君が、大地君へ送った最後の念写メッセージ。

「ダイチ☆アリガトウ~DAISUKIDAYO~」

もう泣ける……涙が止まりません……(2回目)

二人が後ろを向いて涙をぬぐう様子を見て、会場全体がChi☆Qへの愛情で満たされていくのを感じました。

――と思った矢先のことです。
この感動を吹き飛ばす、衝撃の発言が飛び出します。

大地「最後に、どうしても皆さんに伝えなくてはいけないことがあります」
久間「地球は本当に滅亡します!!」

いやいやいや、急展開すぎる!!!(笑)
どうしてこうなった???(混乱)

感動的な大地君&久間君メッセージの直後だったので、最初は「何言ってるの??」って戸惑いましたよね。

でも、よくよく考えたら、舞台の最初から少しずつ伏線は貼られてきたことに気づきます。

・最初の音楽番組出演時のポケベルメッセージ(7443650413)
・政見放送での久間さんの発言「地球はもうボロボロです」など。

あの時点では気づかなかったけど、
実はあちこちに散りばめられた伏線が一気に回収され、
「解散の真実」が明かされるという構成……すごすぎませんか??

あともう1つ思ったのが、「解散」というテーマは一歩間違えると、
オタクにとっては心に深い傷を残しかねないテーマなんですよ。
(だって、この解散コンサートを経て、我々はもっとChi☆Qを応援したくなりましたし……)

でも、この舞台では「Chi☆Qが解散することで、大好きな地球を守る」という展開に持っていった。
予想外すぎて笑いましたけど、
誰もが納得せざるを得ないほどうまく昇華された「解散コンサート」だったと思います。

そして、隕石から地球を守る為に始まるコール&レスポンス。

大地「地球は丸い!」
客席「地球は丸い!」
大地「地球は青い!」
客席「地球は青い!」
大地「地球は一つ!」
客席「地球は一つ!」
大地「地球に光を!」
客席「地球に光を!」
大地「久間に光を!!」
客席「久間に光を!!」
久間「キャッチ!We Love 地球!リリース!!!」
(※久間様から隕石に向かって放たれるパワー)

……開演直後にこれを見せられていたら、絶対ポカンとしてたと思います。
ですが、この2時間を経て、Chi☆Q人はChi☆Qへの愛しさに溢れておりました。
客席には「地球を守りたい!」というパワーがみなぎっており、
一致団結して必死に久間君に光を届けようとする熱量が凄かったです。

そして、クライマックスは久間君がサングラスを外してパワーを放出するシーン。
この瞬間、36年サングラスを外さなかった久間君が、初めて観客の前に素顔を晒すんですよね!

あ~~~~~!!!
久間様のお顔がキレイ~~~~~!!!(好き)

その際の会場の高揚感やどよめきといったら凄かったです。

そして、久間君の強力なパワーのおかげで地球は無事に救われ、ハッピーエンドへ。
アンコールでは、久間君の背中からもくもくと煙が上がりつつも、二人で仲良くステージに戻ってきてくれた姿が何だか感慨深かったです。

■Chi☆Qが解散コンサートを通じて届けたかったこと
私が一番感動したのは、最後の挨拶でした。

久間「みんなのおかげで地球は無事救われました。
皆には大きなパワーがあります。
だからこれからも、そのパワーを大切な人の為に使っていってほしいなと思います」

終始トンチキ展開だらけの舞台でしたが、二人が本当に伝えたかったメッセージは、この言葉に集約されているんでしょうね。
大地君も久間君も、Chi☆Q人の背中をそっと押して、前向きな気持ちで日常へ送り出してくれる――その温かさに涙が出そうになりました。

Chi☆Qは「滅亡」してしまいまして、私自身まだ解散ロスの真っ最中ではありますが、
二人が守ってくれた地球で、明日からも頑張って生きていきたいと思います!
(そして、二人のアイドル人生は幕を閉じましたが、
滅亡後の大地君と久間君が、仲良く幸せに残りの人生を過ごしてくれることを願ってやみません)

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■その他、私が笑った小ネタについて

・スプーン曲げ
⇒観客は全員入場時にスプーン付きのペンライト(黄)を配られているのですが、
なんとそれをスプーンに見立てて、スプーンの根本を撫で上げた後、大地君の「ビッグバン!」の合図で全員がスプーン曲げをします。
(ペンライトをこんな使い方する人。初めて見ましたよ笑)
誰が考えたのかわかりませんが、もはや天才だと思いました。

・(グループ名が「Chi☆Q」か「Hey! Say! JUMP」の二択だったという話で)
大地「Hey! Say! JUMPはないよねー」→このメタ発言好き♡
(今やこの名前を一番愛しく思ってるくせにね)
(ちなみに、Hey! Say! JUMPは後輩にあたるそうです。おもしろー!)

・デビューコンサートは8名(スタッフ含む)
→逆にその8人の内訳を知りたいです(笑)

・念!SYA!SHY!BOY!で急にドアップにされる久間様のお尻
こちらは配信で感じたことなんですが、サビの良い部分で、カメラマンさんは何故歌っている大地君ではなく、久間君のぷりっぷりなお尻をドアップにしたのでしょうか??(笑)
ラストアンコールでも、再びお尻を抜かれていて、カメラマンさんもお尻が好きだったのねと笑っちゃいました(笑)

・60人時代&月岡君センター時代
Chi☆Qは事務所の方針で突如60人の大所帯アイドルになり、
その後「TAIHEI-Yo!!」「TAISEI-Yo!!」「INDO-Yo!!」の3つのグループに分割される訳ですが……

久間「事務所が頭おかしいと思いました」

せ、正論すぎる……!

でも、昔はこんなビックリ編成も当たり前でしたからね~。
事務所の歴史を踏襲しつつ、架空の設定を盛り込んだ演出、さすがです!!

・60人時代、自己紹介が長くて、途中で日付を超えたカウコンの話。
最初に久間君が念写をしてしまったせいで、特技披露の流れになってしまったらしい(笑)
しかも、特技も時間かかるやつ(竹馬とかけん玉とか)だったので、
そりゃ偉い人に怒られるわなと思いました(笑)

・「TAIHEI-Yo!!」の元メンバー「井ノ原快彦」
井ノ原さんからビデオレターも!!しかも、ノリノリでした(笑)

井ノ原「まさか自分が選ばれるなんて」
井ノ原「久間君には「ごめん、今たまごっちと会話してるんで」と言われちゃって」
井ノ原「大地君から貰ったお年玉(スプーン付き)、今でも持ってます」

まさに絶好の配役でしたね。
(そもそもV6パイセンがトンチキの先駆者でもあった(特に、井ノ原さんは口からテキトーな事をペラペラ言うのが面白い)ので、最高でした!

・久間さんがたまごっちを遊んでいて、全然井ノ原さんと口をきいてくれなかった話
(でも本当はたまごっちが買えなくて、ゆでたまごで自作していた)
↑これ、八乙女さんの「たまごっち話」(たまごっちを買ってもらえなくて、段ボールで自作していた話)と、
知念さんの「ガムテープ事件」(ガムテープに夢中な振りをして、共演者と話さなかった話)
――両エピソードが見事に合わさっていましたね(笑)
本当にあったエピソードを解散コンサート(虚構)に盛り込むことで、
よりリアリティが増して面白かったです。

最後には「だいちっち」と「きゅうまっち」というネーミングも誕生して、笑わせてくれました!

・月岡君の存在
さらに特別ゲストとして、解散コンサートの中盤で登場したのが、Chi☆Qにおける”絶対エース”こと月岡君です。
最初は「誰???」と会場に困惑が広がっていましたが、いざ登場してみると、
月岡君ってユーモアあふれる方で、茶目っ気たっぷりで可愛いんですよ~。
「みんなー、僕のことツキー?(好きー?)」と聞いたり、髪の毛の自虐ネタをぶっこんで来たり。
でも優しい一面もあって、最終日には二人の事を「息子たちの卒業式を見るような気分です」と温かく見守ってくださったり……
楽しくて素敵なおじさんでした。

・愛の資格=1回のコンサートで5回も歌った件
↑あれ?これもどこかで聞いたことがあるような……?
でも「愛の資格」なら5回聴いても飽きない名曲だったよ!

・CM「SAIVA WATER」
月岡君とヒロインの後ろをそっと通過する大地君&久間君。
チョイ役だったので、親にも言えなかったとぶっちゃけていて笑いました。

ちなみにキャップ4500個で双眼鏡が当たるというキャンペーンをやっていたそうなのですが、
客席に聞くと四方八方から声があがり、
「さすがにこれは信じられないって!」と二人がツッコんでいたのが面白かったです(笑)

・ドラマ「オーラメトラー幻壱狼の怪奇事件ファイル」
懐かしのドラマが色々混じってて笑いました。
月岡君主演はともかく、久間君&大地君は死体役(しかも久間くんはネクタイで目元を隠してた)なんですよ。
果たしてどんな内容だったのか、未だに気になっています。

・大地君の歌割りのパートが「ワオ!」しかなかった件
大阪公演では、「誰が悪かったのか?」という話になり、大地君が「運営だよ!運営!」と急にオタク用語を使い、「運営って言い方良くない」って久間君にたしなめられていたのがツボでした。
(Chi☆Qの世界観でも「運営」という概念はあったのね……)

ちなみに六本木公演では「ワオ出の大地担」という新しいパワーワードも出ましたね。
「ワオ出の大地担」がいっぱいいて笑いました。皆ワオ!大好きだったのね。

・サングラスの中が透視できれば立派な久間担という話。
どうやら大地君は全然見えないそうなのですが……
はい、私透視出来ました!!(笑)
久間君の目はとても優しくて慈愛に満ちていて、大好きでした!!
(ちなみに、久間君から「こっちも(客席)見えてるからね」と言い返された日があって、
心臓止まるかと思いました)

・「ときめきサイコメトリー」
Chi☆Qは昔恋愛シミュレーションゲームを出していたらしい(通称:ときメト)。
私としましては、もちろん久間君ルートを攻略したいんですが、
選択肢ひとつ間違えただけでバッドエンドを迎えそうな難易度な気がします(笑)
しかもエンディング前に二人の仲良し度が同じぐらいだと、
最終的に格闘ゲーム(スプーン投げたり……)になるらしく。
ぶっ飛びすぎてて笑いましたが、めっちゃやってみたいです!!

・最終日のアンコール
解散コンサートの本当の最終日。
二人がステージに「バングル」と「サングラス」を置いて立ち去る姿、エモすぎましたね……。
昔のアイドル引退の風習を感じさせて、
どこまでもアイドルとしての美学を貫いた二人だったと思います。

ですが、Chi☆Q担の熱量も凄かった!
粘るに粘って、予定にはなかった筈の「念!SHA!SHY!BOY!」のアンコールを引き出すとは。
(配信はこの直前で終了していたので、本当に予定外の出来事だったんですよね)
それほどChi☆Qが愛されるグループであったことを実感しましたね。
おかげで最後にオープンアイの久間君のパフォーマンスを拝見できて、私も幸せでした!

・久間君の最後の挨拶
久間君の最後の言葉、本当に素敵だったので、ここに忘れないように記しておきます。

(「大好きー!」というChi☆Q人の声援に対し)
久間「こちらこそ大好きだよ。
たくさん36年間思い出あるからね。
ぜひ、みんな忘れないでね。
僕たちも忘れないからね。
もう「また会いましょう」と約束はないですけど、
本当に、みんなそれぞれ素敵な人生を歩んでくれることを僕たちは願っています」

……ここで私は再び泣きました。

Chi☆Q人の想いを受け止め、急遽アンコールを実施して感謝を届けてくれた大地君。
優しくて愛情に溢れて、最後まで大地君とChi☆Q人を大切にしてくれた久間君。

私にとってChi☆Qは最高のアイドルだったよ!!!

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という訳で、以上、Chi☆Qレポでした。

笑いと感動、そして地球規模の愛に溢れた「解散コンサート」。
まさにこの事務所だからこそ実現出来た、最高のエンターテインメントでした。
幸運にも解散コンサートに参加できたこと、きっと一生忘れません!!!

大地君、久間君、36年間本当にありがとうございました。

We Love Chi☆Q Forever!!!!!!

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