原作を知らないジャニオタがハガレン実写化を見てきた話

いよいよハガレンが公開されましたねー。

山田君の思い入れの深いコメントとは裏腹に、世間で酷評の嵐を聞く度に、JUMP好きな私としては、胸が痛む思いでした。

なので、これは早く自分の目で確認したいと思い、早速公開初日から見てきましたよ。

もちろん4DXでです!

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と、感想に入る前に、まずは私のスタンスから。

そもそも私は、実写化に関しては別物だと切り離して考えるタイプの人間です。

何故かといいますと、土俵が違うと思っているんですよね。

例えば、制作側の規模も違うし、予算や時間も全く違う。伝えたいメッセージも似ているようで、変わってくる。

なので、原作は原作、実写化は実写化単独で楽しむべきと思っています。

つまり、原作の設定やキャラクターが多少無視されようとも、映画として面白ければ合格ということですね。

では、ハガレンはどうだったのかといいますと……個人的には思ってたよりもずっと良作でした!

☆5点満点だと、☆3.5ぐらい。

秀作と言うには課題が色々あるものの、原作を知らない私でも率直に2時間楽しめた作品でありました。

という訳で、ここからは良かったところと課題に感じたところをまとめていきます。

(まだ見ていない人が多いと思いますので、なるべくネタバレは避けていきますね)

【良かったところ】

・役者の演技は秀逸な人が多い

ファン目線抜きにしても、山田君の演技は良かったです。

多分アニメに合わせたんだろうと思わせるような低い声とか、コミカルちっくな動きとか、高いところから飛び降りるアクションシーンとか、終始山田君頑張ってる!と応援してました。

あと、個人的には兄弟喧嘩のシーンが好きです。

台詞にない感情の起伏を、表情や目線だけで語っていて、山田君年々演技が上手くなっていくな!と感動していました。

それから、主人公を取り囲む大御所の役者陣も素晴らしい。

特に大泉さんや松雪さんの演技は、キャラクターを上手に体現していて、

非常に迫力があり、つい惹き込まれてしまいました。

漫画実写作品で、全く二次元感を全く感じさせない役者さんって、貴重なことだと思います。

お二人がハガレンに出てくれて、本当に良かったです。

・ストーリー展開が王道で、思わず胸が熱くなる

主人公が自分の大切な願いのために冒険に出て、

様々な仲間や敵と出会いながら、深まる謎を追いかけていく……

まさにファンタジー定番のストーリーではありますが、原作の力量があるからなんでしょうね。

途中で先の展開が読める場面もありましたが、それを抜きにしても、とっても面白かったです。

また、悪役側もただ悪い奴らというだけではなく、少し切なくなるような場面もあり、絶妙にバランスがとれていたように思います。

2時間の物語を通して、「兄弟愛」や「主従愛」、「友愛」など、様々な「愛」の形が感じられて、じんわり胸が熱くなりました。

ファンタジーや冒険活劇が好きな人にはオススメですね。

・4DX初心者にも優しい設計

そもそも4DXとは何か?という人のために、簡単に説明しますと、

4DXとは映画に合わせて座席が揺れたり、音や光、香りなどの効果を体感出来たりなど、

「体感型」の映画上映システムのこと。

私わりと4DXが好きで、最近だと亜人とか、有名どころだと、ファンタスティックビーストやジュラシックワールドを4DXで見たことがあるんですが、

4DXって演出が凄い一方で、座席がずっと動いているので、見終わった時に疲労感がハンパないんですよね。

(※正直ジュラシックワールドなどは、恐竜が出てくるよりも、座席がいつ動くかでビビってました)

でも、ハガレンは違いました。

そもそもストーリー展開に緩急がついているので、4DXの演出も空白が作られており、気休めの時間ができるんですね。

なので、気軽に楽しめますし、終わった後も今までで一番疲労感がありませんでした。

4DX見たことないという人には、入門的に楽しめるんじゃないでしょうか。

※ここからはマイナスな感想になりますので、ご注意を。

批判的な意見でも許せるという方のみお進みください。

【逆に微妙だったところ】

・コスプレ感になれるまで時間がかかる

うーん、何でしょう……

割と私、他にも実写映画を観ていることもあり(今年で言うとジョジョとか銀魂とか)、

慣れているつもりだったんですが、それでもハガレンは最初違和感がハンパなかったです。

多分なんですけど、海外で撮影していることが原因の一つとは思います。

舞台は海外の広大な土地なのに、キャラクターは日本人が演じているから、

雰囲気のミスマッチ感がすごい。

いえ、舞台設定も、キャラクター設定も、どちらも一つ一つの素材としては決して悪くないんですよ。混ぜるから違和感が出てくるというだけで。

Twitterにも書いたんですが、鮭入りのおにぎりとフランスパンを同時に食べている感覚といいますか。奇妙な感覚でした。

ですが、だんだん物語が進むにつれ、この違和感には慣れていきますので、ご安心あれ。

というより、途中からアクションシーンや、伏線の解明など、次々に面白い展開がやってくるので、この違和感はあまり意識しなくなります。

・ところどころ演出がチープ

上記より気になったのがコレ。

誤解のないようにいっておきますと、まず全体的にCGのクオリティは高いんですよ!

建物が崩れる描写とか、モンスターの躍動感とか、日本のファンタジー表現もここまで出来るようになったのかと感心できるほどでした。

ただ、時々、ほんの時々、演出が急にチープになる瞬間があります。

多分マンガで見たら迫力のあるカットを、何もアレンジせず、実写化しているせいなのか、妙に演出がダサいんですよ。

もっと良いカットがあったでしょうというような感じです。

例えば大佐が炎を出しているところなどは、結構山場のシーンなのですが、

CGの合成感がすごくて安っぽい。

炎の熱さや光度が偽物っぽくて、全然感じられませんでした。

他にも、場面によってCGのクオリティの落差が激しかったので、

途中で制作会社が変わったのか?、それとも予算が少なかったのか?と余計な推測をしてしまいました。

・翼ちゃんの演技が想像以上に棒

私自身人の演技を語れるほど偉くもないですし、

翼ちゃん自身は可愛い子だなーと思っているんですが……

それでも結構辛かったです……(ファンの方申し訳ありません)

感情の抑揚がずっと一本調子なので、もう少し演技か演出で何とかしてほしかったというのが本心でして。

あと演技もですが、それよりもむしろキャラクター設定が全く合わなくてですね。

要するに、始終ギャーギャーうるさいだけで、結局何も主人公の役に立っていないという

「嫌われヒロイン」の典型例になってしまったことが失敗だったかもしれません。

多分原作はもっと魅力的なキャラクターなんだろうな……という気はするんですけどね。

(原作を知らないので、原作でもこの調子でしたらごめんなさい)

以上、微妙だった点も書いてきましたが、

全体的に実写映画としては良作だと思いますし、面白かったですよ。

(割と邦画に厳しい私でも、そう思いますので)

最後に、ここまで書いてきたことをまとめておきますと、

こんな人はぜひ映画館に行ってみてください。

  • 好きな役者さんが出ている(山田君以外でも、ディーンさんや大泉さんなど、好きな人がいればぜひ)
  • 原作と実写を割り切って観賞できる人(※逆に、二次元絶対の人は見ない方が良さそう)
  • ファンタジー映画や冒険活劇が好き
  • 激しいアクションを見たい
  • 4DXの邦画が見たい(まだまだ4DXは洋画が圧倒的に多いので…)

私も時間があればもう1回見に行きたいと思います!

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