頭に来てもアホとは戦うな 最終話感想

ついに、アホドラマ最終回ですね~。

最初情報が公開された時は、もっとビジネス的な青春ストーリーと思ってましたが、いざ始まってみるとトンチキアホのオンパレードでした。
ただそのアホさがクセになるといいますか、毎回ツッコミを入れながら楽しく見させて頂きました。

あと知念担としては、知念君のスーツ姿が見られたことが貴重でしたよね。
今までずっと学生役とか時代劇が多かった知念君にとって、新たな一面を覗かせてくれたことは嬉しかったです。
知念君って、もしアイドルじゃなかったら、こたさまみたいにスーツを着て、バリバリ仕事をこなしていたんでしょうね~とも思いました。

そんな訳で、名残惜しいですが、最終回の感想に行ってみたいと思います!
(※いつもながらネタバレ全開なので、未見の方はご注意ください)

●難航する後光ライトの開発
場所は実家のお寿司屋さんにて。
小太郎君によると、いよいよ後光ライトのサンプルが出来たそうですが、商品の量産には想定以上の予算がかかり、新たに融資先を見つける必要が出てきてしまった為、難航しているようです。

と、そこでふとお寿司屋さんのカウンターに目を向けると、そこにはライトのおもちゃを使って遊んでいる親子連れのお客さんがいました。
どうやらサイトーが「オーラバックライト」という似たような商品を先に出してしまったようですね。
そのせいで、いくら性能が上だと言えど、銀行からは「類似商品は難しい」と融資を断られてしまいます。

へこんでいる小太郎君を見ると、胸が痛みますね……。
延暦寺さんはどこまでも策略家でした。

●サブローさんの正体
困った小太郎君はまたオジさんに悩みを打ち明けます。
相手が商品を出す前に類似商品を出して、予算を集めにくくさせるというのは、延暦寺さんがよく使う手のようですね。
落ち込む小太郎君に対し、オジさんは、「サブローさんに融資を頼んでみたらどうか?」と言い出します。

5年前、小太郎君のクラウドファウンディングを助けてくれた「サブローさん」。
お礼を込めて、小太郎君がメールを送ったら、
「いつかあなたが一人前になって、一緒にビジネスするときにお返しください」と返信がきていたようです。

喜ぶ小太郎君の顔が可愛い~。
そのメールを今でも大事に持っている小太郎君が健気ですね。

それから、何度もサブローさんに連絡しようと思ったものの、まだ一人前になった訳でもなく、格好悪いところは見せたくないと渋っていた小太郎君。
「そんなプライドよりも素直に助けを求めてみたら?」というオジさんの助言で、小太郎君は再びサブローさんにメールを送りました。
ですが、そのメールの返信を見た小太郎君は表情が一変します。
そう、メールに書かれた住所は、懐かしのサイトーでした。
あらま、7話の時に「サブローさんって延暦寺さんじゃないよね??」と思ってたら、どうやら予感が的中してしまったようです。

社長室に向かった小太郎君は、そこで延暦寺さんと再会します。
苦い表情を浮かべる小太郎君に対し、延暦寺さんは「半人前のくせに、、本当に会いに来るとはね」と挑発してきます。
上から「一人じゃ何もできないな」と嘲笑う延暦寺さんに対して、小太郎君は怒りをあらわに、その場を立ち去りました。

心の拠り所にしていたサブローさんが憎き敵だったことを知り、小太郎君の心はズタズタです。

荒れている小太郎君、可哀想に……。

●OFFICE MINIの衰退
と、そんな小太郎君の下へ、スーツを着た数名の男達が現われます。
彼らはジャマールグループという海外の大手企業で、OFFICE MINIを買収しに来たというわけですね。
ですが、小太郎君は社長からの申し出を、「僕はこの会社を自分だけの力でやっていきたいんです」と断りました。
「後で後悔しても知りませんよ」と不穏な言葉を残し、立ち去る社長さん。
やめてー、もうこれ以上小太郎君をいじめないであげてー!!!(涙)

結果、事態はどんどん悪い方向へ進んでいきます。
様々な会社がジャマールグループに買収されていき、小太郎君の取引先もどんどんOFFICE MINIと手を切らざるをえない状況に。。
商品もダンボール毎返品され、社員もジャマールグループへ引き抜かれてしまい……。
えと、急にストーリーが重たくなったのですが、本当にアホドラマですよね??
6話の時も思いましたが、アホと対決している時と、シリアスな時との振り幅が大きくてビックリします。

一方、延暦寺さんにもジャマールグループから買収の声がかかっていました。
ゆりちゃんによると、延暦寺さんもジャマールグループと手を組むことにしたとか。
そうして、社員もいなくなり、事業も立ち行かなくなった小太郎君は、ゆりちゃんに「OFFICE MINIはもう駄目だ……」と涙声で頭を下げました。
こんな落ち込んだ様子の小太郎君は見ていられません……。

沈んだ顔で、公園のベンチに座る小太郎君。
そこへオジさんがやってきて、居酒屋に連れ出しました。

また負けてしまった、この5年間が無駄になったと嘆く小太郎君に、オジさんはそっとウーロンハイを差し出します。
お酒が苦手なので一度は断る小太郎君でしたが、嫌なことを忘れるには酒が一番とオジさんに勧められ、お酒に口をつけることにしました。
お酒を飲み、ようやく少しは元気を取り戻した様子の小太郎君。
そんな小太郎君に、オジさんは言います。

「人間って気持ち一つでどんな世界も変えられるんじゃないか。
現にお酒を飲んだと思い込んだだけで、楽しくなったろ?」と。
実は小太郎君に渡したのはお酒ではなく、ただのウーロン茶だったんですね。

さらにオジさんは続けます。

「お前の気持ちで、世界は変えられる。
お前はよく勝った負けたというが、一体何と戦っていたんだ?それは本当に戦うべき相手なのか?」

オジさんの言葉が深いですね。
話を聞いた小太郎君は、今までの自分の考えを変え、心を新たにするのでした。

って、真面目な話をしている時に申し訳ないのですが、
それもっと最初の時(サイトー入社時)に言っとくべきことじゃ……。
そしたら、小太郎君もここまでアホになることはなかったんじゃ……。
(↑それを言ったら、元も子もない事は百も承知ですが)

●延暦寺さんとの決着
そして、小太郎君は再び延暦寺さんの元を訪ねます。
ジャマールと手を組む前に話を聞いてほしいと、小太郎君はこの5年間毎日書いてきたおもちゃの企画書を延暦寺さんに差し出します。
どうして企画書を持ってきたのかと問いかける延暦寺さんに対し、小太郎君は言いました。

「ずっと敵だと思ってきました。でも、考え方を変えたんです。
敵か味方かを決めるのは僕自身だ。それなら味方が多い方がいいに決まってる」と。

小太郎君は延暦寺さんの力を借りることで、もっと子どもたちに笑顔を届けられると思ったんですね。
だからこそ小太郎君は延暦寺さんに、自分と組んでビジネスがしたいと持ちかけるのでした。

目がやる気に輝いている時の小太郎君は素敵ですね。
熱意に溢れるビジネスマンらしくて格好良い。

すると、その言葉を聞いた延暦寺さんは、「ジャマールとの申し出は断った」と話します。
そして、小太郎君が作り上げてきた企画書にさっと目を通します。
その企画書を机に放り出し、延暦寺さんは言いました。

「一週間待ってやる。お前にしか書けない、最高の企画書をもってこい。
お前には才能がある」
と。


まぁ何となくわかってたけど、この人、めっちゃ良い人だったー!!!(言われてみれば、5年前もサブローさんを名乗って、ひっそり小太郎君を支援していた訳ですしね)
これまで10話もの間、バチバチに対立しあっていた二人が和解するなんて、何だかぐっとこみ上げてくるものがありますね~。
二人の笑顔が本当に明るくて、希望に溢れていました。

●後日談
そして、1年後(←またいきなり時間が飛びましたね笑)。
実家のお寿司屋さんでは、チャンワンさんと彼女の結婚式が行われていました。
チャンワンと彼女さんがラブラブそうでよかった~。

その頃テレビでは、サイトーのニュースが。
ヒット商品連発について取材を受けている延暦寺さんが、去年は優秀なアイデアマンと組むようになった事を話しています。
小太郎君のことですね。
ヒットしているのはすべて彼の企画ですと、昔と違い、焦らしながらもちゃんと小太郎君の名前も出してくれました。
それを見た小太郎君が天使の笑顔を浮かべます。

小太郎君良かったね~。10話にしてようやく報われた感じがしました。

そして、帰り道。
ゆりちゃんが映画のデートを誘おうとしましたが、そこにまたもや仕事の電話がかかってきました。
どうやら海外展開に向けて、ジャマールグループとも組むようにしたんですね。
今までの敵が全部味方になったという訳です。
「また忙しくなっちゃうね」と寂しそうなゆりちゃんに、小太郎君は言いました。

「僕はこれまで色んな人と戦ってきて、時間やエネルギーなどを無駄にしてきた。
でも、ようやくわかった。
気持ち一つで世界は変わる。そう考えることで、自分の人生に向き合う余裕ができた」と。

そして小太郎君は、「ゆりちゃんとデートがしたい」と言い、ゆりちゃんの手を引っ張るのでした。
良かったね~、ゆりちゃん!ここまで来るのが本当に長かった!!
二人は手を繋ぎ、桜の舞う中、新しい世界へ歩き出すのでした。

という訳で、無事完結です!

感想記事は大分遅くなってしまいましたが(私の遅筆のせいで申し訳ない……汗)、
改めてアホドラマに関わった皆さま、お疲れ様でした!
可愛い小太郎君、カッコいい小太郎君、アホな小太郎君、
色んな小太郎君の表情が見られて、毎回思いっきり笑って楽しませて頂きました。
またいつかアホドラマの続編が見られるといいなぁ~。

これまで10話、本当に本当にありがとうございました!