さて、家政夫のミタゾノ第7話の感想です。
いつも通りストーリーネタバレで語っていきますので、未見の方はご注意くださいね。
それでは、早速いってみましょう!
●冒頭のミタゾノさんのご挨拶
今回のドラマは、とある森の中から始まります。
3名の容疑者らしき人物を集めて、家政婦らしき女性が「犯人はこの中にいます」と、堂々と宣言していますね。
隣にいた刑事さんから、「はっきり言ってください」と諭されると、家政婦さんは、「犯人は……」と間を溜めた後、誰かへ向けてびしっと指しました。
と、ここでミタゾノさんによる恒例ご挨拶タイム。
「どうしてサスペンスドラマの最後は、こうして容疑者が全員集まるのでしょう?」
た、確かに言われてみれば、考えたことがありませんでしたね。
ミタゾノさん曰く、「理由は一つ、これがお約束だからです」と。
そういわれると、納得しかありません(笑)
確かに推理シーンで、犯人役の容疑者しか出ていなかったら、ドラマ性に欠けてしまいますもんね。
ですが、ミタゾノさんは「脚本家が新しいことを考えることをやめてしまっただけなのかもしれません」と続けます。
んー、ミタゾノさんが言いたいこともわかる気がする……。
(お約束ばかりだからこそ、今のドラマはマンネリ化しているように思いますし……)
新しいことを考えることをやめてしまったら、何も面白いものは生まれてこないという訳です。
で、ミタゾノさんの指パッチンが起こり、先ほどのシーンは、監督からのカットが入ります。
監督によると、なんと脚本の続きはまだ届いていないとのこと。
今はどうかは知りませんが、昔は脚本と撮影が同時進行なドラマも多く、こういう事も起きていたらしいです。
ドラマの現場は波乱万丈ですね……。
というわけで、家政夫のミタゾノ、第7話スタートです!
●今回の依頼主について
さて、むすび家政婦紹介所にて。
所長が皆に「稲葉祐実という脚本家知ってる?」と話を切り出してきます。
家政婦さん達曰く、「ラブストーリーは鬼ばかり」とか「ふぞろいのやまとなでしこ」など、
大ヒット作を連発している超有名人らしいですね。
(↑色々ドラマ名にパロディ入り混じってて面白いですね笑)
そんな稲葉さんが手がける次回作はいよいよ家政婦ものらしいですね。
稲葉先生の大ファンらしく、「出てー!」というひー坊可愛いよ。
今回はそんな稲葉先生から依頼があったようですが、「ミステリー好きの家政婦に限る」と条件を出されていたようです。
で、意欲的なひー坊は自ら立候補し、「はい!松本船長全部読んでます!」と声高々に言いますが……
えっと、松本清張の間違いですね笑
周りに散々突っ込まれるし、「あなた自体がミステリーね」と真理亜さんにも言われちゃいますが、ひー坊はそのピュアさが良いんです!!
と、ここで出てきたミタゾノさん。
いきなりすらすらと、アガサクリスティの作品タイトルと発行年号を列挙してきます。
語り出すと止まらないミタゾノさん……実はミステリー好きだったんですね。
そんな訳で、ミタゾノさんと舞さんと光君は稲葉家に向かいます。
「アイドルへの道が開けるかもしれない!」とウキウキするひー坊。
ですが、その前に立ち塞がるのは、稲葉さんの旦那さんである英夫さん。
と、「1972年2月9日に放送された刑事コロンボのタイトルは?」という難しい質問を出して実力を試してきます。
これは難しい……
誰もわかる訳がないと思いきや、舞さんとミタゾノさんはスラスラと答えます。
「えー!?」とビックリ顔の光君。
(口ぽっかーんとしてる……可愛い♡)
舞さん、いつの間に「ミステリー検定2級」なんてとってたんですね。
と、そこに現れる稲葉先生。
ウキウキする光君でしたが、ひー坊だけ不合格を告げられてしまいます。
しかもその理由が「あなた、平成のアイドルっぽいのよねー」と。
あららー(苦笑)。
だって、平成を高く飛ぶアイドルですもんね。仕方ない!(笑)
という訳で、結局今回の依頼はミタゾノさんと舞さんが担当することになりました。
●スランプに陥っている稲葉先生
さて、現在稲葉先生は「家政婦は見たぞ!」というドラマの脚本に関わっていますが、まだ来週放送分の本が上がっていないようで、執筆活動に行き詰まっているようです。
と、そこへアシスタントの詩織さんが、クライマックス案の原稿を持ってきます。
その原稿の中身はというと、
「行方不明の家政婦を探していたら遺体となって発見される。手には餃子の皮」というもの。
それを読んだ稲葉さんは一笑すると、「謎が一つもないじゃない。まるでダメ!」と言いながら、原稿を握りつぶします。
なかなか手厳しいですね。
と、今度は舞さんが出しゃばってきて、逆に謎だらけの話を提案してきます。
ナウマン象が出て来たりとどう見ても無茶苦茶な話でしたが、稲葉先生には「なかなかいいじゃない」と認められた様子。
それを聞いて、不満を隠し切れない詩織さんに対し、稲葉先生は怒って赤ワインをぶっかけます。
こんな時には、ミタゾノさんの出番ですね!
赤ワインがかかっている箇所に焼酎をかけて、汚れを落とします。
赤ワインにはアルコール度数の高いものほど染み抜きに有効だとか。
「早めに対処をしなければ残ってしまいますので。厄介な染みとして」
そうミタゾノさんに意味深に告げられ、余計に苛立った稲葉先生は「やってられない」と部屋に閉じこもってしまいます。
さて、部屋で脚本を書き進める稲葉先生。
ですが、やはり思うように筆が進まないようで、書いては文章を消すというパターンを繰り返します。
そこで、手に取ったのは先ほど詩織さんが持ってきた原稿。
しわくちゃに握りつぶしていたのを広げ、稲葉先生は文章を真似しようとします。
と、そこへハーブティーを持って現れるミタゾノさん。
「罪悪感が消える優れものですよ」と。
戸惑う稲葉先生でしたが、どうやらミタゾノさんはすべて見抜いていたようで、本の下から先ほど真似しようとしていた詩織さんの原稿を見つけました。
稲葉先生は「時にはスランプになることもある」と脚本家ならではの苦しみを打ち明けます。
そこで、稲葉先生はかつて師匠だった紅葉先生の話を語ります。
稲葉先生も昔はこの家で紅葉先生のアシスタントをしていて、代表作を色々と手伝っていたようです。
それに、今の夫も元々は紅葉先生の旦那さんだったそうです。
紅葉先生がシナリオの書き方を色々と教えてくれ、「貴方には才能がある、信じなさい」といつも勇気づけてくれたようです。
では紅葉先生は今どこへ行ったかというと、もう15年前に亡くなったとのことです。
書くのが辛くなって、自ら自殺したとか。
稲葉先生は、「スランプになって、あの時の紅葉先生の気持ちがわかる」とミタゾノさんに話します。
と、ミタゾノさんはカーテンをあけると、家の前で不審げな行動をしている男を見つけました。
稲葉先生によると、彼は最近いつもいるストーカーだそうです。
すると、ミタゾノさんは猛ダッシュで玄関から飛び出していきます。
めっちゃ早い~~~。そして、顔が怖い~~~(笑)。
このストーカーを捕まえるのか?と思いきや、男の前を通り過ぎて、森の中にある井戸の前に行くミタゾノさん。
井戸をのぞき込む鼻で笑うミタゾノさん、どうやら何やら嗅ぎつけたようです。
一方、その頃舞さんはというと、書庫の掃除をしており、偶然見つけた「ふぞろいのやまとなでしこ」の脚本を読んでいました。
「私はあなたよりお金が好き、結婚してください」
台詞を見る限り、なかなかトンチキなドラマだったようですね(苦笑)。
と、舞さんが書庫を出た直後、今度は英夫さんと詩織さんが書庫に入ってきます。
舞さんはドアにコップを当て、聞き耳を立てます。
書庫の中で詩織さんと英夫さんは「計画通りね」と話し、二人は抱き合っていました。
舞さんがニヤニヤして話を聞いていると、いつの間にか後ろにはミタゾノさんの姿が。
驚いて舞さんが悲鳴を上げると、その声を聞きつけ、二人に見つかってしまいます。
英夫さんは今見たことは何も言わないよう、二人に口止めをしました。
それにしても、まさか旦那さんと詩織さんが出来ていたとは驚愕でしたね。
ますます家庭の闇が深まって参りました……。
●対立する稲葉先生と詩織さん
さて、ミタゾノさんと舞さんが掃除をしていると、階下から稲葉さんと詩織さんが脚本の内容をめぐって、激しく言い争っている声が聞こえてきました。
「正直な話、稲葉祐実って古いんですよ」とぶっちゃける詩織さんに対し、稲葉先生は完全にキレて、クビを言い渡します。
そんな稲葉先生に、「殺してやる」と殺気立つ詩織さん。
まさに鬼の修羅場ですね。
(今思えば、この場にピュアなひー坊がいなくてよかった……)
その後、英夫さんは台所で血の付いたナイフを洗っていました。
そこへやってくるミタゾノさんと舞さん。
ふと英夫さんのお腹付近に、血が付着していることを発見します。
ここで突然ですが、ミタゾノさんの家事テクニックのお時間です。
血の汚れにはオキシドールが一番だそうで、染みのところにつけると、落とすことができるそうな。
そして、シャツの汚れがオキシドールで落ちたことから、ミタゾノさんは「やはり血のようですね」と推理を進めます。
さらに、旦那さんのシャツを脱がせますが、体には全く怪我をしていないことから、返り血ではないか?と推測しました。
と、そこへ荷物をまとめた詩織さんが挨拶にやって来ました。
あの口論の末、ついに夢を諦めて田舎に帰ることにしたそうです。
手短に旦那さんに挨拶を済ませると、そのまま大きなトランクを持って、詩織さんは家を出ていきました。
ですが、ミタゾノさんがそう易々と見逃す筈がありません。
重そうにトランクケースを運ぶ詩織さんを見て、代わりにトランクケースを持ち、階段を下りていきました。
そして、ミタゾノさんならではの観察眼から、トランクの中身は47.5kgと推測し、
何を詰めたのかと詩織さんに問いただします。
詩織さんは、ノートPCや原稿など諦めきれなかった夢と話しますが、ミタゾノさんは「祐実先生みたいになれるといいですね」と言いました。
そして重たいトランクを運びながら、詩織さんは家を後にしました。
●稲葉先生の行方
さて、詩織さんが家を去って以来、稲葉先生も行方がわからなくなってしまいました。
心配する舞さんでしたが、英夫さんは気に留めた様子もなく、息抜きかもしれないと言います。
以前にも原稿を書き終わると一人旅に出ることがあったようです。
ですが、全く心配の様子を見せない英夫さんに、疑いの目を深めるミタゾノさん。
英夫さんのネクタイを直しながら「完璧だと思っていても、ちょっとしたことで形が崩れてしまうものですから。ネクタイも計画も」と意味深に呟きます。
そういえば、計画について、書庫で詩織さんと何やら話していましたね。
焦った英夫さんは、まるで逃げるかのようにすぐさま外出していきました。
さて、祐実先生はどこへいってしまったのか?
詩織さんもいなくなってしまいましたしね……。
「そして、誰もいなくなった」と呟くミタゾノさん。
(あぁ、そのタイトルが懐かしい……日下さん元気ですかね……(遠い目))
と、そこへチャイムが鳴りまして、舞さんとミタゾノさんがドアを開けると、外に立っていたのは警官でした。
裏山にスカーフが落ちていたようで、どうやら稲葉先生のものと思い、持ってきてくれたようですね。
(どうでもいいですが、初見の時、この警官の人、棒読み凄いなーと思ってました。
後でまさかあんな裏があったとは……)
そのスカーフには「ふぞろいのやまとなでしこ 視聴率40%突破おめでとう」と書かれており、稲葉先生のものには間違いないようでしたが、何故かそのスカーフには血痕がついていました。
それに、そもそも何故裏山に落ちていたのか?
謎は深まるばかりです。
と、そこへ再び詩織さんがトランクを持って家に戻ってきました。
やっぱり夢を諦められなくて、もう一度先生の下で脚本家に挑戦しようと思ったと話します。
そんな詩織さんに、舞さんは稲葉先生が消えたこと、そしてスカーフが裏山に落ちていたことを話します。
表情を曇らせる詩織さんに、ミタゾノさんは「うっかり処分し忘れたんでしょうかね?」と言います。
さらに、ミタゾノさんは詩織さんのトランクケースが軽くなっている事に気づきます。
勝手にトランクを開けると、タグのところにはなんと血がついていました。
さっき荷物を取った時に切ったと誤魔化すように話す詩織さんでしたが、ミタゾノさんの眼光は鋭いままでした。
●家政婦達の推理
さて、むすび家政婦紹介所にて。
「祐実先生は殺されている」と疑う所長さんや「これは計画的な殺人事件です」と言う舞さんに対して、ひー坊は「えええーーー!!!」と相変わらず一々リアクションが大きいです。
(でも、この「えええーーー!!!」が来ると、何か安心感がありますな笑)
舞さんは、きっと遺体はスーツケースで運び出され、裏山の森の井戸に捨てられたと推測していました。
さらに、英夫さんの血の一件から考えると、ご主人と詩織さんが共犯という線が濃厚ですね。
ですが、一体動機は何なのか?
そこへ、ミタゾノさんから、英夫さんと詩織さんの密会場面の写真が、全員のスマホに送られてきました。
「送り先を間違えて誤爆してしまいました」と言うミタゾノさんですが、絶対わざとですね(笑)。
その写真を見て、一同は二人はデキていた、だから稲葉さんが邪魔になったと結論付けます。
さらに詩織さんには、ゴーストライターをさせられていたという恨みもありますしね。
と、ここで真理亜さんが、英夫さんの前の奥さんである紅葉先生も、失踪の末自殺したというニュースがあったことを思い出します。
完全に今回と似たケースですね。
ひょっとして紅葉先生も、稲葉先生と英夫さんに共謀して殺されたのではないか?
そして、今度は稲葉先生が、詩織さんと英夫さんに同じ構図で殺されたのではないか?と。
(余談ですが、推理を進める度に、一々リアクションが大きい家政婦の面々。いやー、反応を見ているだけでも楽しいです)
ですが、ミタゾノさんは「もう一人容疑者がいる」と言います。
それは稲葉先生のストーカーです。
そして、ミタゾノさんは「家政婦は見たぞ!」の最終稿を読み終えて、原稿を置いていました。
とにかく、「ホシをあげる!」と気合十分のミタゾノさんです。
●行方不明になった稲葉先生の真相
その夜、例のストーカー男は稲葉家の前に立っていました。
そこへやってきたのはミタゾノさん。
男はうっかり袋を落としますが、その中には大量にプリンが入っていました。
翌朝、家の前には多数のマスコミが集まってきており、稲葉先生の失踪事件をとりあげていました。
ミタゾノさんと舞さんが家に入ると、英夫さんは「何故失踪がバレたのか?」と困惑している模様です。
と、そこに稲葉先生から英夫さんの元へ電話がかかってきます。
英夫さんの会話を聞いていると、ハワイにいるようですね。
ですが、途中でミタゾノさんが勝手に電話を奪い、さらにリダイアルをかけます。
すると不思議な事に、電話はまさかの詩織さんに繋がりました。
そう、電話は稲葉先生ではなく、詩織さんからかかってきたものだったんですね。
舞さんは、「本当のことを白状してください」と二人に詰め寄ります。
彼女は、二人が稲葉さんを殺したのではないかと信じ込んでいるようですが、二人からは猛反論を食らいます。
「証拠を持ってこい」と言い寄る二人に対し、ミタゾノさんは「承知いたしました」と言い、
外へ出ていきました。
一方その頃、むすび家政婦紹介所では、ミタゾノさんと舞さんがTVに映っているところを皆で見ていました。
絶対「家政婦の名にかけて」という舞さんを見て、羨ましがるひー坊。
ひー坊もやってるのが可愛いですね。
(※余談ですが、ひー坊版金田一も見てみたいぞ……!)
さて、話は本題に戻りまして、一同は稲葉さんの真相を知るべく、裏山の井戸にやってきました。
すると、ミタゾノさんは稲葉さんと詩織さんの口論のシーンを忠実に再現し始めます。
そして、舞さんに「家政婦は見たぞ!」の決定稿を差し出します。
要するに、今まで二人が見てきた場面は、「家政婦は見たぞ!」の原稿のままだったという訳ですね。
さらに、スカーフを届けに来た警官の真似も始めるミタゾノさん。
それも予め全て決定稿の中で仕組まれていたという訳です。
(だから、あの警官の人は棒読みだった訳ですね。これはやられました)
つまりこのシナリオ通りになるのでは?と言う舞さんに、ミタゾノさんはこの後の展開を話します。
遺体が発見される前、家政婦達は殺される。
赤い服に身を纏い、不死鳥のように現れた犯人によって。
慌てた舞さんが周りを見渡すと、木の陰から真っ赤な服を着た稲葉先生が現われました。
って、えええーーー!!!すごい展開ですね。
これはどういうことですか?と困惑するマスコミに対し、稲葉先生は、アガサクリスティは新作を出す前に失踪事件を起こし、結果新作は飛ぶように売れた話を切り出します。
要は、自分が失踪して大きな話題になったら、沢山の人がドラマに注目して、話題作になるのでは?と思い、起こした行動だった訳ですね。
問題はちゃんとレールの上を走ってくれる家政婦がいるかどうかだった。
それがミタゾノさんと舞さんだった訳です。
だから、わざとスカーフやシャツの血痕、警官、スーツケースなどの手がかりを残し、正解にたどり着くかどうかを図っていたんですね。
何というはた迷惑な話なんでしょうか。
最後に稲葉先生は、
「ドラマも脚本家殺しを見てしまったところから始まります……」と、
TVの前で番宣をやり遂げました。
そして最後に、「ドッキリ大成功~」って。
いやー、今回は全く予想できませんでした。まさかこういうオチだとは思いませんでしたよ。
と、ここでミタゾノさんパッチンタイムのお時間&家事情報のおさらいです。
①赤ワインのシミは焼酎で応急処置ができる
②血液のシミはオキシドールをかければ落とすことができる
そして最後に、ミタゾノさんから、
「真実はいつも1つ、とは限らない」と。
え?え?ここからまだどんでん返しがあるの?
全く予想がつかないですねー。これだからミタゾノさんは面白いです。
ではでは、後半戦のスタートです。
●稲葉先生のさらなる真実
ひと騒動起こしたおかげで、「家政婦は見たぞ!」は高視聴率を獲得し、シリーズ化の決定+さらに映画化も決まったようですね。
スタッフも交えながら、稲葉先生と旦那さん、詩織さんは家で祝杯をあげていました。
「こんなに上手くいくとは思わなかった」と笑う稲葉先生と英夫さんでしたが、二人の後ろには、曇り顔の詩織さんがいました。
これはもしかして、詩織さんの不満は演技ではなく本音だったパターンなのかしら??
そこへチャイムが鳴り、ミタゾノさんと舞さんが請求書を持ってきました。
今回の件は二人も大きく関わっていたこともあり、英夫さんからは二人も一緒にパーティに参加するよう誘われました。
と、パーティーが一息ついたところで、「家政婦は見たぞ!」の予告編が上映されます。
「あの日本中を覗きまくる家政婦が帰って来た」と。
ここで「見てはいけないものを見てしまった」というナレーションの後に、旦那さんとアシスタントさんが逢引きしていた動画が流されました。
まさか二人が不倫関係にあったとは知らなかった稲葉先生は、当然驚きます。
さらに、稲葉先生が詩織さんの原稿を書き映しているところまで流されてしまいました。
「家政婦は見たぞ!」は全部詩織さんの作品だった事が明かされ、詩織さんは一同の前で、「これからは私が前に立ちます!」と堂々と宣言します。
ですが、そこへ出てくるのは、家の前にいたストーカー男です。
「そして明かされる衝撃の秘密」というナレーションと共に、映像には詩織さんが男から原稿を受け取っている姿が流されます。
そう、なんと詩織さんが書いていた原稿も、元々はこの男から渡されたものだったんですね。
ゴーストライターのゴーストライターとは、何とややこしい関係なのでしょうか(笑)
男は稲葉先生ではなく、詩織さんのストーカーだった訳です。
と、そこへ突然電気がついて、紅葉先生の生原稿が降ってきます。
紅葉先生は亡くなっている筈なのに何故か?
「家政婦は見たぞ!」は男が書いたのではないか?と聞きますが、男は首を横に振ります。
つまるところ、ゴーストライターのゴーストライターのゴーストライターって、
もうメチャクチャですわな(苦笑)
男によると、家の周りをうろうろしていたら。「プリンが食べたい」と玄関前の照明でモールス信号が送られてきて、それでプリンを持っていったら、引き換えに原稿をもらえたようです。(何じゃその話……)
プリンは紅葉先生の大好物でした。
と、ここで英夫さんに「あなた、ちゃんと殺さなかったの!?」と食ってかかる稲葉先生。
え、マジで!?
実は、紅葉先生を井戸に突き落としたのは英夫さんだったんですね。
ついにボロが出てしまった稲葉先生は、そこで一同に罪を告白します。
本当は紅葉先生のゴーストライターとして、稲葉先生が書いていたんですね。
ですが、どんなに書いてもデビューさせてくれなかったから、英夫さんに殺してくれと頼み、井戸に突き落としたという事だったんですね。
おかげでデビュー出来て、人気脚本家になれましたが、今度は稲葉先生が書けなくなってしまいました。
そしたら、今度は詩織さんが同じことを考えていたんですね。
因果は巡るといいますか、重たい話ですね。
泣いて謝罪する稲葉さんに、ミタゾノさんはさっとハンドタオルを手渡します。
ですが、そのタオルの匂いが臭いと。
ここで、ミタゾノさんの家事テクニック再びです!
生乾きの匂いは普通の洗濯で洗い直しても消えません。
このような場合は洗濯後の濡れた状態で、150度以上にしたスチームアイロンで乾いた状態になるまでかけ、
この方法を月に一度程度行えば、しつこい菌でもリセットできるそうです。
新しく仕上げたタオルを渡すと、臭くないと呟く稲葉さん。
「しつこい菌はしぶとく生き残るものですからね。しっかり殺しておかなければ」
ミタゾノさんがそう言った直後、ドアが開きました。
そして、現れたのはまさかの紅葉先生。
えええーーーー!!!紅葉先生、生きてたんかい!!!
(しかもなかなかの派手な衣装ですな笑)
紅葉先生は稲葉先生のところへ歩み寄ってきます。
「私、クライミング得意なの」と話す紅葉先生。
実はあの時突き落とされた井戸を登って出てきたようです。
すごい、体力お化けだ(笑)
そして、稲葉先生に向けて、「スランプから立ち直る方法は、自分を捨てること」と話します。
見栄などは全部捨てて、書いて書いて書きまくる。
この15年間、紅葉先生は屋根裏の隠し部屋でそうしてきたそうです。
で、書き上がったのは、「家政婦は見たぞ!」のシナリオだったという訳ですね。
その話を聞いて、「やっぱり私は先生には敵わない!」と降伏する稲葉先生。
うん、この人に敵う人はいないですわ(苦笑)
それだけを言い残して、紅葉先生は再び屋根裏部屋へ戻っていきました。
ミタゾノさんを見て、「あなたを見ていたら、良いアイディアが湧いて来たわ」と言い残して。
●後日談
後日、まさか紅葉先生が生きていたことに興奮するむすび家政婦紹介所の一行。
稲葉先生もすっかりスランプを克服して復活したようで良かったですね。
あの騒動をちゃっかり書いた「屋根裏界の魔女」が大ヒットして、今やネットドラマの神だそうです。
一度死ぬぐらいの覚悟がないと、良いものは書けないのかもしれません。
それと「踊る家政婦に魅せられて」という新作が注目を浴びているらしく、歌って踊れる家政婦が空を飛びながら家事をしていく話だそうです。
ってどんな話やねん!?笑
で、「あれは紅葉先生が書いているのでは?」と推測する舞さん。
作家の表記が「モミーJ」になっていたようですね。
ってことはモデルはまさか……!?
一同が振り向くと、ミタゾノさんはモールス信号で「イタミイリマス」と打っていました。
という訳で、以上7話の感想でしたー。
今回もどんでん返しの連続で面白かったです。
さて、次回はいよいよ最終回ですね。
ミタゾノさんのトンデモ秘密もあるようで、とっても楽しみです♪